奈良線旧生駒トンネル
近鉄奈良線は、近鉄の前身である大阪電気軌道によって、1914(大正3)年4月30日に上本町ー奈良間が開通しました。その後、輸送力増強に伴う車両幅増幅・車両拡大で、当時の生駒トンネル(3,388m)の限界を超えてしまうことになりました。そのため、順次拡大化工事が開始され、1964(昭和39)年7月に各工事と新生駒トンネルが完成し、石切ー生駒間は新線に切り替えられた。その際に旧生駒トンネルは廃止された。なお、旧トンネルの東口は、けいはんな線の生駒トンネル(4,737m)として改修の上再利用されています。

奈良線旧線見取り図
奥に見える坂が旧石切駅下りホームへの階段です。雑草に覆われていて確認しにくいです。
かつては駅前であり、駅から出ればすぐ目に付く位置にある巨大道しるべです。
開業当時から使用されている橋台。軌道改修後に嵩上げされていることがわかります。
現石切駅出口付近です。かつてはこのあたりに急勾配の鷲尾トンネルがありました。改修工事でオープンカットされ、現在はその面影が完全に失われています。
孔舎衛坂(くさえざか)駅の手前から現石切駅方の軌道跡を望んだ写真です。現在は住宅開発が進み、軌道跡に家が建っていますが、少し前までは橋梁の跡が残っていました。
孔舎衛坂駅跡を望んだ写真です。急カーブを描いています。
上りホーム跡です。奥には小さな神社と東大阪線(現けいはんな線)生駒トンネル貫通碑があります。
孔舎衛坂駅の下りホーム跡です。拡張工事の跡が残っています。
下りホーム上にあった道しるべです。近くに滝があることを示しています。現役時代はこの隣に待合室の建物がありました。
旧生駒トンネル西口です。掘削中には落盤事故があり、多くの方々の尊い命がこの中で失われました。死者の方々のご冥福をお祈りいたします。
頑丈な門扉の内側です。監視カメラなど厳重な警戒態勢がとられています。このトンネルは、時々けいはんな線生駒トンネルの保守作業車の通路として現在も使用されています。
トンネル出口から駅を望んだ写真です。石積みのホームは当時の面影を色濃く、鮮明に残しています。
前述のとおり、掘削時にこのトンネル内で死亡事故が発生しています。このトンネルを訪れる際にはそのことをお忘れなく、ご冥福をお祈りくださるようお願いいたします。 この旧生駒トンネルの他にも、同理由で廃止された旧向谷トンネル(東生駒ー富雄間)があります。このトンネルはけいはんな線東生駒トンネル掘削の関係上、西口が封鎖されてしまいました。取材する機会があれば今後更新いたします。
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